恐怖のバランス釜。

(長いですが是非最後までお付き合い下さい。)


こんにちはアフロートルヴア達也です。


突然ですが、

皆さん『バランス釜

ってご存知でしょうか??




ん?なになに?いきなりどした??

という声が聞こえてきそうですが。



いやね、というのも、

昨日の記事で過去を振り返っていたら

辛かった。でも最高に楽しかった思い出の味。


僕のアシスタント時代を語る上で

絶対に外せない思い出があることを思い出したので、


今日記事にしようと思い立ったわけであります。


で、どうでしょうか??バランス釜と聞き手ピンと来る人の方が少ないかな?


おそらく僕より年下の人は分からないハズ、

ちょっと手を止めて今すぐググってみて下さい。

『バランス釜』と。




いかがだったでしょうか。

おそらくボ◯いお風呂が出てきたと思います。

そしてそのお世辞にも綺麗とは言えない浴槽の横に

変なマシンみたいなのありますよね??

無駄にデカイ機械が。

もはや逆に最新に見えなくもないですが。


そう。それがバランス釜であります。

自分でガス栓を開き、ガスのメーターが溜まったところでレバーを回して着火。

それをやって初めてお湯が出るというもの。

ちなみにその作業を全て全裸で行います。


そして僕がアシスタント時代住んでいた家の風呂は

このバランス釜でした。


ん??なになに??ちょっと達也のこと嫌いになったって??

僕にとってはかけがいのない思い出なのでそういうことは言わないで下さい。


まぁこのバランス釜を巡って色々とあったんですよね。


僕の家のバランス釜はそりゃもう酷かったです。


なにが酷いかってまずは水圧部門。

ギャグ抜きでマジでジョウロLevel。

泡なんて全然流れません。


そして温度部門。

基本的に100か0。

ええ。マジで熱湯か真水です。

どちらかと言えば温かい方がいい。

なので熱湯に近いお湯を、伸ばせるだけ腕を伸ばし、

出来きるだけ体からノズルを離した状態でお湯をかけていました。



冬の寒い日のお風呂。

と言えば皆さんは温かくて気持ちがいいもの。

と答えるでしょう。


でも僕達にとっては修行そのものでした。


そして3年程経過した頃、そのバランス釜ちゃんが遂に故障をしました。

水圧が更に下がってしまったのです。

流石に大家さんに相談、工事が入ることに。


大家さんからの電話で、


大家さん
今まで大変だったでしょう、あのバランス釜。

Tatsuya
ええ。もう勘弁して下さい。

大家さん
次の工事で最新のにするから!追い炊きとかも出来ると思うよ!

Tatsuya
え!マジっすか!超嬉しいっす!

この時の喜びは忘れません。

立地や環境、部屋の広さなど、お風呂以外は大好きな物件だったので

唯一のネガな部分が解消されることに後輩と祝杯すらしました。


やっとあの忌々しいバランス釜とはおさらば出来る。

工事の日をまだかまだかと待っていました。


そしてお風呂工事当日。


颯爽と工事のお兄さん達が3人も家に上がりお風呂へ。


ワクワク。


「3人も来るんや!そりゃ大掛かりな作業やもんな!」


と心踊らせ、


「工事が終わって全部完成してから見に行こうぜ!」


と後輩と話し、工事が終わるまで僕の部屋でゲームをしていました。


3時間を経過してもまだ工事は終わらない。

でもその長さがまた期待させる。


「温度とかデジタル表示のやつかなぁ?『追い炊きが完了しました』とか喋るやつかなぁ?」

とか二人で妄想して対面する瞬間を心待ちにしていました。


そして工事から4時間が経過した頃遂にその時が訪れました。


業者さん
鈴木さぁーん!終わりましたぁ!

とお風呂場から声が、


Tatsuya
はぁーい!お疲れ様でした!、、どうっすか!??お風呂。

業者さん
バッチリっすよ!


Tatsuya
んマジっすかあざっーーす!!

そして遂に生まれ変わった最新のお風呂にご対面!!


「ガチャ、」







Tatsuya
、、、、、え、、??




はい。そこには、、










最新型バランス釜が装着されていました。



嘘やろ、、、


『落胆』。


それ以外の何物でもなかったです。


前回のモデルよりちょっとデカく、水圧もまぁまぁ強くなったし、確かに追い炊きも出来るようになったけどさ、


そうじゃなくてさ、、、


つーかそもそも体育座りしてやっと入れるか入れへんかのキャパの浴槽で誰がお湯なんて張るんじゃボケェ〜!!


頭の中でエンドレスに流れ続ける小田和正さんの『言葉に出来ない』。


これじゃないねん、これじゃないねん!!!!


とは言ってももう無理なものは無理。


それから数年間またバランス釜と付き合いました。



以上、恐怖のバランス釜。でした。


最後までくだらないブログを読んでくださった皆さん。

ありがとうございました。


写真は僕が飼っていた愛猫の「ちょろ」です。

本編と写真は一切関係ありません。


ではでは。



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